必須対応2026年6月 更新

Privacy Manifest(.xcprivacy)完全ガイド2026

2024年5月以降、App Storeに提出するすべてのiOSアプリにPrivacy Manifestファイルの同梱が必須となりました。 このガイドでは、PrivacyInfo.xcprivacyファイルの作成方法から記載すべき内容、よくあるミスまでを詳しく解説します。

Privacy Manifestとは

Privacy Manifest(プライバシーマニフェスト)は、アプリがどのようなデータを収集し、どのAPIを使用しているかをAppleに申告するための構造化ファイルです。 ファイル名は PrivacyInfo.xcprivacy で、XMLベースのplist形式で記述します。

このファイルがないか、記載内容が不完全な場合、App Store審査でリジェクトされます。 また、App Store Connectのプライバシー栄養ラベルとの整合性も自動チェックされます。

ファイルの作成方法

  1. Xcodeでプロジェクトを開く
  2. メニューから File > New > File を選択
  3. フィルタで「Privacy」と検索し、App Privacy テンプレートを選択
  4. ファイル名を PrivacyInfo のままにして保存
  5. アプリのメインターゲットに追加されていることを確認

⚠️ 注意

ファイルがapp bundleのルートに配置されていることを確認してください。フレームワークやSDKの中だけに存在してもアプリ本体の申告にはなりません。

記載が必要な4つのセクション

1. NSPrivacyAccessedAPITypes(使用するAPIカテゴリ)

アプリが使用する「必要な理由API」を申告します。以下のAPIカテゴリが対象です:

  • ファイルタイムスタンプ(NSFileManagerAPI)
  • システムブート時間(NSSystemBootTimeAPI)
  • ディスク容量(NSDiskSpaceAPI)
  • ActiveKeyboards(NSActiveKeyboardsAPI)
  • UserDefaults(NSUserDefaultsAPI)

各APIカテゴリに対して、使用する理由コード(例: DDA9.1)を指定する必要があります。

2. NSPrivacyCollectedDataTypes(収集するデータ)

アプリが収集するデータの種類を申告します。主な項目:

  • メールアドレス・電話番号(連絡先情報)
  • 位置情報(正確な位置・おおよその位置)
  • 購入履歴・閲覧履歴
  • デバイスID・広告ID
  • 利用状況データ・クラッシュデータ

3. NSPrivacyCollectedDataTypePurposes(収集目的)

各データ種類に対して、収集目的を申告します。目的コードには「AppFunctionality」「Analytics」「DeveloperAdvertising」「ThirdPartyAdvertising」などがあります。

4. NSPrivacyTracking(トラッキングの有無)

アプリがATT(App Tracking Transparency)の定義に基づくトラッキングを行う場合は true、行わない場合は false を設定します。

サードパーティSDKへの対応

Firebase・Adjust・AppsFlyerなどのサードパーティSDKを使用している場合、それらSDKのPrivacy Manifestも統合する必要があります。

Swift Package Manager(SPM)やCocoaPodsで追加したSDKは、Xcode 15以降では自動的に統合されます。 ただし、手動で追加したフレームワークは個別に対応が必要です。

確認方法:Xcodeの「Product > Archive」後、「Distribute App」の「Privacy Report」でPDFレポートが生成され、Privacy Manifestの統合状況を確認できます。

よくあるミスと対処法

APIカテゴリの申告漏れ

UserDefaultsやFileManagerを使っている場合は必ず申告。静的解析ツール(Instruments)でAPIの使用状況を確認してください。

データ収集目的の過小申告

「使っていないけど念のため」という記載漏れが後でリジェクト原因になります。実際の処理と完全に一致させてください。

ターゲット設定の誤り

PrivacyInfo.xcprivacyがアプリターゲットに追加されているか確認。テストターゲットのみに追加しても意味がありません。

App Store Connectとの不一致

Privacy Manifestと、App Store Connectのプライバシー栄養ラベルの内容が一致している必要があります。両方を同時に更新してください。

Privacy Manifestを自動チェック

AppReview AIにxcprivacyファイルをアップロードするだけで、記載内容の不備を自動で検出します。

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