App Storeリジェクト理由TOP10と解決策
Appleの審査でリジェクトされるアプリの大半は、同じ理由で繰り返し失敗しています。 2026年最新のApp Store Review Guidelinesに基づき、最も多いリジェクト理由10件と具体的な解決策を解説します。 提出前にこのリストを確認するだけで、審査通過率を大幅に上げることができます。
Privacy Manifest(.xcprivacy)の未対応
ガイドライン 5.1.12024年5月以降、全アプリでPrivacy Manifestファイルの提出が必須になりました。このファイルがないか、記載が不完全な場合は即リジェクトになります。
✓ 解決策
Xcodeで「File > New > File > App Privacy」からPrivacyInfo.xcprivacyを作成し、使用するAPIカテゴリ(カメラ・位置情報・連絡先など)と収集するデータの種類・利用目的を正確に記載してください。サードパーティSDKのPrivacy Manifestも忘れずに統合が必要です。
アカウント削除機能の未実装
ガイドライン 5.1.1(v)2022年6月から、ログイン機能を持つすべてのアプリにアカウント削除機能の実装が義務付けられています。設定画面から削除できない場合はリジェクトされます。
✓ 解決策
アプリ内の「設定 > アカウント管理」に「アカウントを削除」ボタンを追加し、ユーザーのすべてのデータを削除するフローを実装してください。削除後は確認メールの送信も推奨されます。
ATT(App Tracking Transparency)の未実装
ガイドライン 5.1.2iOS 14.5以降、ユーザーの行動追跡を行うアプリはATTフレームワークを使って明示的な許可を取得する必要があります。許可なしにIDFAを使用するとリジェクトされます。
✓ 解決策
NSUserTrackingUsageDescriptionをInfo.plistに追加し、AppTrackingTransparency.requestTrackingAuthorization()を適切なタイミングで呼び出してください。追跡の目的を明確に説明するダイアログ文言が重要です。
UGCコンテンツのモデレーション機能なし
ガイドライン 1.2ユーザー投稿コンテンツ(チャット・コメント・投稿など)を含むアプリは、不適切なコンテンツを報告・ブロックする機能が必須です。
✓ 解決策
すべてのユーザー投稿コンテンツに「報告」ボタンを追加し、報告されたコンテンツを審査するモデレーションフローを実装してください。また、他ユーザーをブロックする機能も必要です。
プライバシーポリシーURLの無効・未設定
ガイドライン 5.1.1App Store Connectでプライバシーポリシーの登録が必須です。URLが404エラー、HTTPSでない、またはアプリの実際の動作と一致していない場合はリジェクトされます。
✓ 解決策
HTTPSで常時アクセス可能なプライバシーポリシーページを作成し、App Store Connectと情報のダッシュボードの両方に登録してください。収集するデータの種類・用途・第三者提供の有無を具体的に記載することが重要です。
スクリーンショット・説明文の不正確な表記
ガイドライン 2.3スクリーンショットに実際のアプリと異なるUIが写っている、または説明文に存在しない機能が記載されている場合はリジェクトされます。
✓ 解決策
実際のアプリ画面のスクリーンショットを使用し、説明文はアプリが実際に提供する機能のみを正確に記載してください。ベータ機能や開発中の機能を宣伝するような表記は避けてください。
In-App Purchase(IAP)の実装ミス
ガイドライン 3.1.1デジタルコンテンツや機能のアンロックにApp Store以外の決済を誘導したり、IAPを回避する手段を提供したりするとリジェクトされます。
✓ 解決策
デジタルアイテム・サブスクリプション・プレミアム機能のアンロックはすべてAppleのIAPを使用してください。「外部サイトで購入」などの誘導は禁止されています。物理商品・サービスはStripeなど外部決済を使用可能です。
ログインを強制するアプリ(機能が見えない)
ガイドライン 5.1.1(ix)アプリを起動するとすぐにログインを強制し、ゲストモードや機能プレビューなしにサインアップを要求するアプリはリジェクトされやすくなっています。
✓ 解決策
「ゲストとして続ける」オプションを追加するか、ログイン前でも一部の機能が試せるプレビューモードを実装してください。App Storeのレビュアー用デモアカウント情報をApp Store Connectに記載する方法も有効です。
NSUsageDescriptionの説明が不十分
ガイドライン 5.1.1Info.plistのNSCameraUsageDescriptionやNSLocationUsageDescriptionなどの権限説明文が、「機能のため」などの曖昧な記載だとリジェクトされます。
✓ 解決策
「ユーザーが撮影した食事の写真を栄養分析するため」など、具体的にその権限が必要な理由をユーザー目線で説明してください。Appleのレビュアーがその説明を読んで「なぜ必要か」を理解できることが重要です。
クラッシュ・主要機能の動作不良
ガイドライン 2.1レビュアーがテスト中にアプリがクラッシュしたり、主要機能が動作しなかった場合は即リジェクトになります。
✓ 解決策
提出前に実機で徹底的にテストし、特にレビュアーが最初に触れる操作フローを確認してください。デモアカウントを用意し、App Store Connectの「レビュアーへの注記」に操作手順を詳しく記載することが重要です。